諏訪貴子という女

こんにちは大輔です。

人生何が起こるかわからない。

ある日愛する人が急に無くなるかもしれないし、

社長を引き継ぐかもしれない。

そんな体験を1週間のうちにしたのが、諏訪貴子という女性です。

 

著書、「町工場の娘」では元社長である父の死後主婦から社長に引き継ぎ、

悪戦苦闘しながらもダイヤ精機をV字回復させました。

その内容が面白い上、

社長になりたい、社長を継がなければならないという

人には一度は読んでみてほしいと思ったので紹介します。

 

 

諏訪貴子という女

何故読んでほしいと思ったのか。

彼女の経営には再現性があります。

  • 合理的
  • ポジティブ
  • リーダーシップ

 

合理的 

本人自身も公言している通り、合理的に物事を考える人です。

会社が改善するためならどんなことも惜しみなく行動します。

時には自社の強みを顧客に聞いてみたり、時にはハローワークに訪問し

自社の採用を顧客目線で確認するなど

彼女の頭には無用なプライドがなく、あるのは合理的な判断のみです。

また形骸化した習慣を発見しては改善するという行為を繰り返し、

効率化できるとこはすすんで制度を作りシステムを導入しています。

 

ポジティブ

思い切った判断をするためにはポジティブである必要があります。

収益力を高めるために、父の代から働いていた社員を

リストラしなければなりませんでした。

その社員をリストラした場合は他の社員から反発を受け、

全員がやる気をなくすまたは止めてしまう可能性もあります。

それでもリストラをしなければ会社の業績は傾く一方です。

しかし彼女は全員辞められた場合にはまた日本中から集める。

それができなければそれまでの会社だったと諦めるという風に

開き直っています。

この開き直りが思い切った判断に役立つのだと思います。

 

リーダーシップ

リーダーシップには二つあり、

スティーブ・ジョブズや、ジェフ・べゾスのようなカリスマ経営者による

トップダウン型のリーダーシップ

もう一点はトヨタカイゼン方式にみられる、

現場から知恵を集めるボトムアップ式のリーダーシップ。

彼女はボトムアップ式のリーダーシップを求めました。

経営を今までしたことがなかった彼女にとって、

勘やインスピレーションを使って経営をしても上手くいかないことは見えていました。

そこで現場の社員の知恵を総動員して出し合う。

QCを浸透させて、社内の改善を促すことに

よって経営を成り立たせることを選びました。

 

このように彼女は会社の業績を回復させ、

ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013」を受賞するまでになりました。

ただし業績を改善させたのも、難しく彼女にしかできないことをやったわけでは

ありません。

我々にもできるような再現性のある経営です。

経営に行き詰っている方、これから会社を立てようとしている方、

是非本著書を読んでみてはいかがでしょうか。